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11「やはりそういう話になりましたな」 「予想通りだったが、どう対処するべきだろうな」 部屋の中にいるのはセバスと俺だけだ。 今頃、父上はマリアンヌと話し合いをしているだろう。 話し合いといっても、マリアンヌに発言権はほとんどない。 トラウ兄さんも参加しているらしい、一方的になることはないだろうが、マリアンヌは後ろ盾のない王女だ。 帝国の言う通りにするしか手がない。 そこに関してはどうすることもで
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23国境に向かったエルナはすぐさま調査に移った。 アルが何かあると判断し、自分を送り込んだ以上、目立つ何かがあるはずだと思ったのだ。 しかし、空から見る限り国境付近に異変はなかった。 だが。 「血と焦げた匂いね」 エルナは何の変哲もない森の中に降り立った。 そこは護衛部隊が拠点としていた場所だった。 大きな爆発があっただろう跡と、無数の死体。 「ほとんど抵抗していないわね」 死体を見れば、どれもやら
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